梅雨の頃ですが、晴れ間の日には、結構紫外線が強いものです。
最近、幼稚園で、外での活動時間にサングラスを着用する園がでてきたようです。これは、幼児期からできるだけ紫外線から眼を守るために考えられたからです。
金沢大学の調査で、屋外で、習慣的に帽子をかぶらないスポーツをする学生の眼には、瞼裂斑(けんれつはん)という白眼に黄色の盛り上がった斑点ができている割合が、帽子をかぶっていた学生より圧倒的に多かったということがわかりました。これは、紫外線が原因でおこるものですが、自然に治るものです。しかし、紫外線を浴びる時間が日常的に長くなる職業の方になると、年齢をかさねると、翼状片と言い、白眼から赤く細い血管を伴った白い膜が黒眼の中心に向かって伸びてきます。ひどくなると、視力の低下や乱視などをひきおこします。手術でとりのぞかない限り、改善はしません。
また、紫外線は白内障の原因にもなります。
紫外線から眼を守るために、日傘や、帽子でも効果はありますが、日傘の紫外線カット率は、10%程度、これはアスファルトからの反射があるからです。帽子は50%程度です。
紫外線は浴びた分だけ蓄積されると考えた方がいいので、子供の頃からサングラスをした方が眼のためには効果的といえるわけです。
サングラスは、紫外線カット率 99%のものを選びましょう。レンズの色は、濃すぎるとかえって眼は光を取り込もうとするために逆効果です。つるは太めのものを選びましょう。
サングラスをかける習慣のない国や地域もありますが、今は無色でもカット率の高いものもありますからお店で相談してみましょう。
紫外線カットのお洋服を買う時、お肌と同様、眼にも思いやりを。
2017.06.28 (水)